01 | ブログ
2017.07.07
梅干し事件
おはようございます!
整理収納サービスMoiの遠藤です。
今回の台風と大雨で甚大な被害を受けられた方、今も避難されている方、心からお見舞い申し上げます。
おばあちゃんが倒れた時も大雨で
川が氾濫し道は塞がれ電気が止まっていました。
救急車もなかなか到着せず、当たり前の日常のありがたさを感じました。
不安な気持ちや、環境的にも難しいと思いますが、どうか休めるときにゆっくり休んでくださいね。
おじいちゃんとおばあちゃん11
【キッチン① 梅干し事件】
おばあちゃん家のキッチンは
8畳ほどあってなかなか広いスペース。
なのに…とても狭い
キッチンには
大きな作業机が2つと調理台が一つ。
調理器具を置く棚に、
食品を置く棚があるのに
作業台の上はモノで溢れている。
通路にも空き瓶や野菜などが置かれ
ゴミが増えてくると通路が塞がれることも。
せっかく広い調理台があるのに、
まずは料理を作るスペースを空けないと
いけない状況。
おばあちゃん家に帰るたびに
調理台の上を掃除して
スペースを作ってたけど
何度整理しても溢れるモノ。
大きな原因の一つに
作業台の下にある
梅干しの壺
作業台の下をほぼ占領している。
庭には立派な梅の木があって
おばあちゃんが
梅干しや梅酒を毎年つけていたもの。
壺もおじいちゃんが
良いものを買ってくれて立派なもの。
おじいちゃんに
『命を粗末にするな』って
言われたことがずっと心にあって。
帰るたびに
ひと瓶ずつ整理できたらって
わたしは長期作戦を立ててました。
それに
もう何年も空けられることのなかった
壺の蓋を開けるのは
なかなか勇気がいる
思いきって梅の壺の蓋を開けてみると
白いもやもやなる物体が…
やっぱり傷んでた
せっかくおばあちゃんがつけた梅の
悲しい現状。
その時は
いとことおじさんも一緒にに帰省中。
おじさんに梅のことを相談すると
『こういうのはいっぺんにやらないと』
と言って
おじいちゃんのところへ梅の壺を持っていく
おじさん。
わたしは内心ドキドキひやひや。
『じいさん、梅が腐ってた。』とおじさん。
『そんなことあるはずない。
おまえがちゃんとしないから』と
おばあちゃんを怒るおじいちゃん。
『じいさん、梅干しの壺がたくさんある。
毎日食卓に乗ってもいいと思う梅だけ
残そう』と提案するおじさん。
そして、ひと瓶ひと瓶あけては、
梅干しや梅酒を味見するおじいちゃん。
どんどん険しくなる表情。
でも、ちゃんと味見して確認するおじいちゃん
さすがです
おじさんの提案もさすが行動力もさすがです
結局14あった梅の壺は
小さな壺2つと、らっきょうの壺1つになりました。
らっきょうはいい具合に浸かってて、
美味しいと
すぐになくなりました
傷む前に食べれてよかった。
それまでは、どれも恐怖の壺だったけど
おじいちゃんが味見してくれたおかげで
美味しいものがあるって発見できました。
『臭いものに蓋』というけれど
蓋をしていたら、
本当は良いものなのに、
臭いものと一緒に埋もれて
いつかは
良いものも臭いものになってしまうんですね。
おじいちゃんとおばあちゃんには
また悲しい現実だったけど
おばあちゃんが作ってくれた梅干しを
みんなで食べることができて嬉しかったです